開催中

オープン・プログラム
再現場
休館中の長期プロジェクト振り返り

2023年11月3日(金・祝) — 2024年3月17日(日)

原田裕規《One Million Seeings》24時間上映の様子

広島市現代美術館は2020年末より23年3月にかけて、改修工事のための長期休館に入り、2023年3月18日にリニューアルオープンを迎えました。
この休館期間中、私たちは、アーティストや美術関係者にとどまらず、近隣の方々や団体、施設の協力を得ながら、館外のスペースやSNSをはじめとした様々な場所や媒体の利用を通して、開館時とは異なる活動の場やあり方を模索し、新たな展開の可能性を探ってきました。
本展では、それらの活動の中から、休館中の活動拠点「鶴見分室101」、工事現場の仮囲いを活用したプロジェクト、収蔵作品を題材とした漫画連載「美術は静かに無題さんに語りかける。」、SNSによる投稿「#ゲンビの工事日記」といった、長期にわたる試みを振り返ります。また、そうした拠点や展示に関連したイベントやワークショップなどを展覧会会期中に随時実施し、休館中に開催したイベント、開催したかったが実現しなかったイベントを展開していく場を作り出していきます。
なお、本展のタイトル「再現場」は本来、開催を予定しながらも中止となった展覧会のためのものとして、出品予定だったアーティスト・グループ、ヒスロムより提起されたものです。ところがそれは、ひとつのプロジェクトにとどまらず、休館中の試みを経て活動を再開させた館全体について言い当てる言葉でもありました。長期休館を経て、展示室という私たちにとって馴染み深い現場が戻ってきたこと。また、それと同時に、美術館という場がそれ以外の場所で立ち上げられた活動や創作をいきいきと再演させる、再現の場にもなりえること。こうした、シンプルでありながらも、重要な指摘を含み持つ言葉を頼りに、美術館のこれからについて考える試みとします。

※本展はヒスロム「再現場・現場サテライトⅡ(仮)」に代わり開催するものです。

鶴見分室101 映像上映の様子

◯鶴見分室101

現代美術館は休館中の展示活動や情報発信、地域連携の拠点として、比治山からもほど近い鶴見町のアパート「第2三沢コーポ」の一室(101号室)に「鶴見分室101」を開設しました。ささやかながらも重要な役目を担ったこの場所で開催した、ワークショップや映像展示の様子を紹介します。

出品作家
原田裕規、毒山凡太朗、飯川雄大、田中功起

第2三沢コーポ 外観

|第2三沢コーポとは?|
現代美術館が「鶴見分室」として入居した「第2三沢コーポ」は、アーティストやギャラリー、ブックショップなど、多彩な面々が入居し(それ以外の居住者もいらっしゃいますが、個性的な方多め)、また、普段は遠方にいるアーティストが広島で制作や発表したりするための宿泊機能も併せ持った、アートビルへと進化していきました。入居者以外の方も訪れやすいオープンデーが時折実施され、各回にフリーペーパーが発行されています。今年の開催は11/12(日)とのこと。皆さんを迎える企画が行われますので、是非訪ねて見てください。

オープン・デイ2023冬
日時|2023年11月12日(日) 13:00–17:00
住所|広島市中区鶴見町9-10 Google Map
@dai2misawacorp


©︎ Daisuke Nishijima

◯美術は静かに無題さんに語りかける。

長期休館直前にオンラインで開催したクロージングイベントにて、作者の西島大介により、あるキャラクターが発表されました。美術館のシンボルマークを帽子のように被る、性別不明の人物(?)は「無題」さんと名付けられています。「無題」さんは休館中の美術館PRに活躍しました。そうした「無題」さんの広い活動範囲のなかでも中心となったのは、現代美術館発行のフリーペーパー『Untitled』誌上、およびウェブサイトでの漫画連載「美術は静かに無題さんに語りかける。」でした。そこでは各回、「無題」さんが当館のコレクションと出会い、不思議な交流を通して、アートの多様なあり方に触れていきました。美術館展示室ならではの展示として、本編でモチーフとなった当館コレクションとあわせて紹介します。

出品作家
西島大介、ヘンリー・ムーア、オノ・ヨーコ、河原温、モナ・ハトゥム、石内都、殿敷侃
※会期中に展示替えあり

インディーゲーム『無題さんアドベンチャー』(2024)

対象年齢:小学生以上
プレイ人数:ひとり
プレイ時間:15分
ジャンル:RPG
開発ツール:GB Studio
©︎島島

『無題さんアドベンチャー』(2024)
大画面で遊びたい方はこちら

#ゲンビの工事日記 より DAY341

◯#ゲンビの工事日記

広報担当者による現場観察写真のSNS投稿「#ゲンビの工事日記」が休館期間を通じて行われました。撮影された画像・動画は15,000点にのぼります。そこには、各種工事の進行過程、作業内容、使用される建築資材、そして何より現場でいきいきと働く人々の様子が時にカッコよく、時にユーモラスに捉えられています。本展ではインスタグラムの画面をもとに作成した映像と仮囲いに掲出したバナーを展示します。

横山裕一:「実施しろ」「何をだ」比治山公園編 Photo: Masahiro Ochi

◯仮囲い活用プロジェクト

美術館の改修工事が始まると、建物の周囲は青色のフェンスで取り囲まれました。それでも、日々の散歩やジョギング、比治山でのアウトドア活動、近隣施設の利用などで、多くの人が行き交います。そうした方々に少しでも楽しんでいただこうと、仮囲いを有効活用する試みを行いました。本展では、横山裕一:「実施しろ」「何をだ」で実施した大型漫画作品、そして「無題」さんが紹介する「#ゲンビの工事日記」やコレクション漫画の一部を展示します。

出品作家
横山裕一、西島大介

ゲンビ休館キャラクター「無題」さん ©︎ Daisuke Nishijima

毒山凡太朗《戦争は終わりました War is Over》2017 © Bontaro DOKUYAMA

飯川雄大《デコレータークラブー衝動とその周辺にあるものー》2016 ©︎Takehiro IIKAWA

原田裕規《One Million Seeings》2019 © Yuki HARADA

田中功起《ディスカッシング・アンノウン(彼の未来の作品)》2012 © Koki TANAKA

基本情報

会期
2023年11月3日(金・祝) — 2024年3月17日(日)
開館時間
10:00–17:00

※入場は閉館の30分前まで

会場
広島市現代美術館 展示室B-1
アクセス
休館日
月曜日(ただし1/8、2/12は開館)、年末年始(12/27—1/1)、1/9(火)、2/13(火)
観覧料
無料
主催
広島市現代美術館
企画協力
又又(マタマタ)

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