あと
2023 3/18 土 リニューアルオープン
2020.12 CLOSE - 2023.3 RENEWAL OPEN

イロイロの、イロイロによる、
イロイロのための美術館、
はじまります。

広島市現代美術館は、約2年3ヶ月にわたる改修工事休館を経て、2023年3月18日(土)にリニューアルオープンいたします。

改修工事では、設計者・黒川紀章による意匠を大切にしながら、経年劣化した箇所の「機能回復」と、これからの美術館に求められる機能を追加する「機能拡張」を行いました。再開後は、より使いやすく過ごしやすい、開かれた美術館を目指すと共に、展覧会のテーマや手法を多様化し、時代に合わせた「イロイロ」に挑戦していきます。

美術館の再開にあたり、全館を用いた「リニューアルオープン記念特別展 Before/After」を開催します。会期中には、アーティスト・トークをはじめ、様々なイベントも予定しています。

リニューアルオープン記念特別展 Before/After
シリン・ネシャット《Land of Dreams》2019
© Shirin Neshat
Courtesy of the artist and Gladstone Gallery
会期
2023年3月18日(土)― 6月18日(日)
開館時間
10:00―17:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日
月曜日
観覧料
一般 1,600 円 (1,250 円)、大学生 1,200円 (900円)、高校生・65歳以上 800円 (600 円)、中学生以下無料
※( )内は前売及び 30名以上の団体料金
主催
広島市現代美術館
後援
  • 広島県、
  • 広島市教育委員会、
  • 中国新聞社、
  • 朝日新聞広島総局、
  • 毎日新聞広島支局、
  • 読売新聞広島総局、
  • NHK 広島放送局、
  • 中国放送、
  • テレビ新広島、
  • 広島テレビ、
  • 広島ホームテレビ、
  • 広島エフエム放送、尾道エフエム放送

現在、大規模改修工事のため長期休館中の広島市現代美術館は、2023年3月にリニューアルオープンを迎えます。美術館の再開にあたり、全館を用いた特別展「Before / After」を開催いたします。

このたびの建物改修の前後を比べてみると、一見して違いがわかる場所もあれば、わかりづらいけれども言われてみれば変わったことに気づく、という箇所もあるでしょう。本展では、美術館建物の改修工事という出来事を契機に生じる「前/後」をひとつの足がかりとして、さまざまな「まえ」と「あと」の現象や状況に着目します。例えば、経年によるものの変質や劣化、そして修復による対応は、作品や資料を収蔵する美術館では避けては通れない問題です。また、広島の中心地に建設され、県の産業奨励館として知られていた建物は、被爆後にはヒロシマを象徴する遺構へと姿を変え、原爆ドームという愛称のもと、都市風景の一部となっています。都市を破壊し、人々に健康被害をもたらした核エネルギーは、その後、原子力発電のエネルギー源として世界に繁栄をもたらすとも信じられました。このように、歴史を振り返れば、いくつもの分岐点としての出来事や決断があり、変更や変化が起こってきたことに気づきます。私たちは過去からなにを学び、どのような未来を見ているのでしょうか。旧約聖書によれば、かつて楽園で禁を破って知恵をつけ、そこから追放された人類の末裔(まつえい)は、いまなお世界のいたるところで諍(いさか)いを起こし、他者の生活を脅かすなど、さまざまな問題を抱えています。それでもなお私たちは、夢や希望を抱くことを忘れず、自らを癒し、ときに後ろを振り返りながらそれぞれの歩みで前へ進んでいくのではないでしょうか。

本展では、社会の変化やシステムにおける綻び、隠され葬り去られた過去や歴史があることを敏感に察知し、作品として発表してきたアーティストたちを取り上げます。彼らは、それぞれのやり方で出来事と真摯に向き合い、変転や変遷のあとさきを静かに想起させる、美しく力強い作品を発表してきました。これらの作品を通じて、さまざまな事象の「まえ」と「あと」とを想起し、変化の有無や差異を認識するのはもちろんのこと、さらにその背景や一連の顛末によってもたらされる功罪や意義を省察する機会となれば幸いです。

出品作家

  • 靉嘔、
  • 石内都*、
  • 伊藤公象、
  • 井上覚造、
  • 大岩オスカール、
  • 岡本太郎、
  • デニス・オッペンハイム、
  • オノ・ヨーコ、
  • 河原温、
  • コウミユキ*、
  • 笹岡啓子、
  • 鴫剛、
  • 四國五郎、
  • 下道基行、
  • 新生タイポ・プロジェクト(岡澤慶秀、
  • 岡本健+)、
  • SUPERFLEX、
  • 菅井汲、
  • ナンシー・スペロ、
  • 髙橋銑*、
  • 高山良策、
  • 竹村京*、
  • 田中功起、
  • 田村友一郎*、
  • 蔡國強、
  • 土田ヒロミ、
  • 殿敷侃、
  • 毒山凡太朗*、
  • 2m26、
  • シリン・ネシャット、
  • ダラ・バーンバウム、
  • 浜田知明、
  • ジョン・バルデッサリ、
  • 平田尚也*、
  • 吹田文明、
  • キース・ヘリング、
  • 細江英公、
  • 松澤宥、
  • 南薫造、
  • 宮川啓五、
  • ヘンリー・ムーア、
  • 森村泰昌、
  • ヤノベケンジ、
  • 横山奈美*、
  • 若林奮、
  • 和田礼治郎*

*のアーティストは、本展のために新作を発表

本展を楽しむ3つの視点

美術館の改修工事、何が変わった?

1989年の開館以来初となる大規模改修工事を経てリニューアルオープンする広島市現代美術館。本展では改修工事の完了した建物も展示の一部です。展示室には改修工事の図面や記録写真、動画などの資料に加え、LED化のため役目を終えた照明器具、古いエレベーターの部品やサイン、取り替えとなった大理石の欠片など、工事現場から救いあげたものたちを展示します。設備が更新された場所、見えないけど変わっている、あるいは変わらない場所など、まずは建物の「まえ」と「あと」をご覧いただき、新しくなった美術館をお楽しみください。

美術を通してみる様々な「まえ」と「あと」

これまでに当館が収集してきたコレクションを中心に、本展のための新作を含む、およそ100点で構成。建物の改修工事で生じる「前/後」をひとつの足がかりとして、劣化、再生、原子力、爆発、夢、楽園など、縦横無尽にひろがるキーワードを美術館の活動とも接続させながら、様々な「まえ」と「あと」の現象や状況に着目します。「劣化したものは必ず修復しなければいけないの?」「原爆ドームはいつからそう呼ばれているのだろう」「今日の自分と明日の自分はどう違う?」など興味深いテーマに出会えるかもしれません。コレクションからは待望の新規購入作品、シリン・ネシャットによる夢と現実をテーマにした映像2点と複数の写真からなる大規模なインスタレーション《Land of Dreams》を初お披露目します。

休館中のまちなかでの活動、そしてこれから

工事休館中は館外の様々な場所で活動を展開してきました。その成果の一部を展示に交えて紹介します。たとえば学校やまちなかへのお出かけから帰ってきた作品を展示し、あわせて学校での出張授業の様子を紹介します。また新スペース「モカモカ」には、まちなかにワークショップの空間を創出した、デザイン・ユニット 2m26 による「ツールボックス」が登場。これからは美術館のなかでたくさんの出会いをつくっていきます。そして広島市内の文字を調査し新しい文字をつくる「新生タイポ・プロジェクト」の活動は、館内表示やロッカーの数字に結実します。休館中に行ってきたユニークな実験が、リニューアルした美術館にどのように活かされていくのか、ご期待ください。

イベント

2023
3/18
リニューアルオープン イベント
10:00

オープニング・セレモニー

場所:アプローチプラザ
10:00

ワークショップ

場所:モカモカ(新設の多目的スペース)
14:00

「Before/After」展、参加作家によるトーク

場所:展覧会会場(A展示室前にお集まりください)
要展覧会チケット、申込不要
リニューアルの概要
RENEWAL

施設・設備の機能
「回復」「拡張」

防・排水設備の補修

貴重な所蔵作品を守るため、屋根や床を張り替え、防・排水設備を補修しました。

展示室の機能更新

照明をLED化するなど、環境負荷を低減し、より展示に適した環境を整えました。

意匠を残し、再活用

公衆電話ブースを展示スペースに転用するなど、使えるものは残し、再活用しています。

新たな空間を増築

エントランス横に増築された空間は、ガラス張りの開放的なカフェと、ワークショップなど様々な用途に活用できる多目的スペース「モカモカ」となります。

利用者サービスの向上

展示室内にエレベーターを増設、だれでも・多目的トイレの新設など、バリアフリーの向上に加え、ベビーケアルーム(授乳室)を設けました。

多様な楽しみ方を提案

休館中のプロジェクトから生まれた館内サインや、無料でご利用いただけるエリアの充実、ミュージアムショップやカフェのリニューアルなど、作品鑑賞にとどまらない美術館での過ごし方を提案します。

イメージ図

ミュージアムショップ「339」

細長い空間が特徴的な新ミュージアムショップ。 現代アート関連書籍や所蔵作家にちなんだ商品、広島で活動するデザイナーや工芸作家のプロダクトなどをご紹介します。美術館の休館中の館外活動を支えてくれたデザイン・ユニット2m26による什器デザインにもご期待ください。

営業時間:10:00-17:00
定休日:美術館休館日

カフェ「KAZE」

明るい日が差し込むテーブルの上は、もうひとつの小さなミュージアム。いただきますから、ごちそうさままで、おいしいアートがお皿の上にもカップの中にも溢れてきます。その香りや色にふれ口に運ぶたび、なんだか嬉しくなったり、こころ弾んだり、未来が近づいてきたり。アートは日常生活の句読点、もしかすると心地いい風なのかもしれません。
わたしたちKAZEは誰かの暮らしにそよぐ風でありたい。どうしても。ゲンビとあなたと風と、KAZE。春、すてきな出会いがはじまります。

営業時間:10:00-17:00
定休日:美術館休館日

アクセス

〒732-0815
広島県広島市南区比治山公園1-1
路面電車
5番線「比治山下」駅より徒歩約500m
タクシー
広島駅から約10分
バス
「段原中央」下車、動く歩道「比治山スカイウォーク」経由で徒歩約700m
駐車場のご案内
美術館専用の駐車場はありませんので、周辺の駐車場をご利用ください。
※障害者駐車場の使用については、お手数ですが美術館までお問い合わせください。(TEL 082-264-1121)
比治山公園内
無料、利用時間 9:00〜19:00
広島段原ショッピングセンター駐車場
当日に限り3時間無料
  • 広島段原ショッピングセンター休業日を除きます。
  • 当館受付に駐車券を提示していただくと「入館証明」を発行します。この「入館証明」を、広島段原ショッピングセンター1階マックスバリュのサービスカウンターへお持ちください。