特別展阿部展也―あくなき越境者

新潟県出身の作家、阿部展也(あべ・のぶや 1913-1971)は、瀧口修造との詩画集『妖精の距離』(1937)により若くして一躍注目を集めました。また、雑誌にて作品と評論を旺盛に発表し、戦前の前衛写真の運動にも重要な役割を果たします。1941年からは日本軍報道部に所属し、出征先のフィリピンにてポスターや写真を手掛けるとともに多くのスケッチも残しました。戦後は、シュルレアリスムからアンフォルメル、幾何学的抽象へと目まぐるしく画風の変転を遂げ、サンパウロ・ビエンナーレをはじめ数々の国際展への出品、持ち前の語学力を活かし国際会議に参加するなど日本国内にとどまらない活躍を果たし、晩年の10年近くをイタリアに過ごします。また、作品制作のかたわら海外の美術動向の紹介にもつとめ、その幅広い活動によって日本の美術界に影響を与え続けました。
本展では、初期から晩年にかけての主要作品に加えて関連雑誌や写真、下絵といった資料類、さらには彼が日本に紹介した海外作家を含む阿部に縁のあった作家の作品をとおして、国や地域のみならずジャンルや分野を横断し続けた越境者の足跡を多角的に紹介します。

「阿部展也―あくなき越境者」特設ウェブサイト展覧会チラシ(PDF:1MB)

基本事項

会期 2018年3月23日(金)~5月20日(日)
開館時間 10:00~17:00
※入場は閉館の30分前まで
休館日 月曜日(ただし4月30日は開館)、5月1日(火)
観覧料 一般1,030(820)円、大学生720(620)円、
高校生・65歳以上510(410)円、中学生以下無料
※( )内は前売り及び30名以上の団体料金
※ 5月5日(こどもの日)は高校生以下無料
前売り券の取り扱い場所一覧
主催 広島市現代美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
後援 広島県、広島市教育委員会、広島エフエム放送、尾道エフエム放送
協賛 ライオン、大日本印刷、損保ジャパン日本興亜

関連プログラム

2018年3月23日(金)10:30~11:30
ギャラリートーク/ゲストによるスペシャルトーク

講師:松沢寿重(新潟市美術館主幹/学芸員・本展企画者)
※要展覧会チケット、申込不要


2018年4月14日(土)14:00~16:00
講演会

講師:五十殿利治(筑波大学名誉教授)
演題:1930年代後半の美術における現実と超現実―阿部展也を中心にして
会場:地下1階ミュージアムスタジオ
※要展覧会チケット(半券可)、申込不要

※モカパス会員は優先参加が可能です。モカパス


2018年4月28日(土)①11:00~12:30 ②14:30~16:00 
ワークショップ「お面をつくろう」

阿部展也作品を題材としたかんたんな工作でオリジナルのお面をつくります。
講師:COCHAE(コチャエ・遊びのデザインユニット) 対象:どなたでも参加可。小学3年生以下の場合は保護者の同伴が必要です。
定員:各回20名
※要事前申込、応募多数の場合は抽選

※モカパス会員は優先参加が可能です。モカパス

[申込方法]
参加希望の回(①または②)、参加希望者の氏名(1通につき3名まで)、年齢、保護者のお名前、住所、電話番号を明記の上、下記応募フォーム、または往復はがきでご応募ください。
往復はがき宛先:
〒732-0815 広島市南区比治山公園1-1 広島市現代美術館「阿部展也展ワークショップ」係
締切:4月10日(火)必着 ※受付終了しました

2018年4月7日(土)、4月30日(月・休)14:00~15:00
ギャラリートーク/当館担当学芸員による展示解説

※要展覧会チケット、申込不要


毎週土曜日、日曜日、祝日
11:00~11:30および14:00~14:30(講演会、ギャラリートーク開催時は除く)
アートナビ・ツアー

アートナビゲーターが展覧会について解説します。
※要展覧会チケット、申込不要


モカパス会員の関連プログラム優先受付についてモカパス

モカパス会員は上記関連プログラムの優先参加が可能です。申込方法等詳細はこちらをご覧ください。
【申込締切日】
■講演会/2018年4月4日(水)
■ワークショップ「お面をつくろう」/2018年3月31日(土)

連携企画

本展連携企画として、阿部展也の出征地、フィリピンを舞台にした戦争映画『あの旗を撃て』を上映します。(会場:広島市映像文化ライブラリー)

2018年4月21日(土)①10:30~ ②14:00~ ③18:00~ 
「阿部展也展」関連上映
@広島市映像文化ライブラリー『あの旗を撃て』

太平洋戦争の時代、当時の日本の国策を反映した戦争映画の一つ。フィリピンにおける日本とアメリカの戦いを描きます。フィリピンでロケを行い、フィリピン人俳優も出演して作られ、阿部展也が所属していた日本軍報道部が製作に協力しました。

『あの旗を撃て』
1944年 東宝 108分 白黒 35㎜
監督/阿部豊 主演/大河内傳次郎、大川平八郎、河津清三郎、月田一郎

会場:広島市映像文化ライブラリー
鑑賞料:大人510円、65歳以上250円、高校生以下無料

<広島市映像文化ライブラリー>
広島市中区基町3-1 tel. 082-223-3525
http://www.cf.city.hiroshima.jp/eizou/

市内2館との観覧料相互割引企画について

本展会期中に広島県立美術館 [hpam.jp]ひろしま美術館 [hiroshima-museum.jp]にて開催される特別展チケット(半券可)を受付に提示いただくと、観覧料が100円割引になります。
※1枚につき1名様限り有効です。
※所蔵作品展(コレクション展)は対象外です。
※割引の併用はできません。

『妖精の距離』より《風の受胎》1937
新潟市美術館蔵

『フォトタイムス』掲載作品
《夜の目》1939

《飢え》1949
神奈川県立近代美術館蔵

《太郎》1949
 新潟県立近代美術館・万代島美術館蔵

《作品》1968 浜松市美術館蔵

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