コレクション展2014-Ⅰ ○△□−美術のなかの幾何学的想像力−


幾何学的な形は世の東西を問わず、純粋さ、完全さ、知的で、均整のとれた理想形を象徴しています。絵筆に託して禅の精神や世界観を表した禅画では、円は悟りの境地や宇宙観を表すものでした。また、20世紀のはじめ、ロシアのカジミール・マレーヴィチ(1878-1935)は、対象を描くことにしばられない、究極に自由で、純粋に抽象的な絵画を描くことを追求し、絶対主義(=シュプレマティズム)に到達。その思考は正方形を描くことに凝縮されていきます。さらにアーティストたちは、幾何学的形態に哲学的な意味を込め、抽象的概念、モダニズムの思考と結びつけていきました。60-70年代には、美術作品の形態を根本的な形へとそぎ落とし、作品の置かれる場と、鑑賞者との関係性にまで還元される、ミニマルな表現が探求されました。素材を加工せず「もの」としての存在感を問うた「もの派」の作品にも幾何学的形態を見いだすことができます。

本展は様々な抽象表現世界を取り上げ、単純な形態が背後に持つ、革新的な意味合いと世界観に触れていきます。また抽象とは無関係に描かれた具象表現、身体表現や映像表現のなかに、幾何学形や線を見いだす実験的な展示を試み、作品に秘められた幾何学的想像力を浮かび上がらせます。

出品作家

榎倉康二、遠藤利克、斎藤義重、菅木志雄、田中敦子、浜口陽三、山口長男、クリスト、リチャード・ロング、デニス・オッペンハイム、フランク・ステラ、李禹煥 ほか

開催概要

会期 2014年3月15日(土)〜6月8日(日)
開館時間 10:00〜17:00
※3月26日〜30日、5月3日〜6日は19:00まで開館延長
※入場は閉館30分前まで
休館日 月曜日(5月5日を除く)、5月7日(水)
観覧料 一般360(280)円 [4月1日以降は一般 370(280)円]、大学生270(210)円、高校生・65歳以上170(130)円、中学生以下 無料
※( )内は30名以上の団体料金
※5月3日【開館25周年記念】全館無料
※5月5日【こどもの日】高校生以下無料
主催 広島市現代美術館

田中敦子《作品》1959

田中敦子《作品》1959

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