写真をプリントせず、35mm フィルムによるスライドショーのみで発表を続けているトヨダヒトシ。初年度は、比治山公園内の「ムーアの広場」にスクリーンを設置し、本人がアナログのスライド映写機を操作して「映像日記」を上映しました。
翌年度には、写真を撮って見返すことを通して、心の揺れやかすかな機微に向き合う方法を探ることを目的に、トヨダとともに月に1回程度、広島市立宇品中学校美術部に通い、ワークショップを継続的に実施しました。中学生たちはコンパクトフィルムカメラとスライドフィルムで日々の写真を撮り、現像されたスライド写真をライトボックスや投影機をつかって何度も見返し、編集し、各自の「映像日記」を制作しました。その成果の一部を、当館ミュージアムスタジオで上映、発表します。