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作品とわたしたちをつなぐものは何でしょうか。 わたしたちは、どのようにして作品と関係をもつことができるのでしょうか。「心を動かされる」「わかる」「何かひっかかる」など、人によって感じ方は様々でしょう。また、作品はそれぞれ特徴を持っており、制作された状況や背景もひとつとして同じではありません。そのような様々な個性を持つ作品が同じ空間を共有し、展示室というひとつの場が成り立っているのはなぜでしょうか。
今回は「白」をキーワードに、作品と空間のことを考えてみたいと思います。「白の上の白」「背景としての白」「モノクロの表現における白」「黒の中の白」「余白- 白の広がり」。この5つの章立てをとおして、作品とわたしたちの間で「白」がどのように変容し、作用しているのかを探ります。
展示室において、主題や背景、そして時には透明のような姿も見せるなど、「白」は存在と不在の狭間を無限に行き来しています。少し視点を変えると、だまし絵のように図と地が入れ替わり、余白が前面に現れることもあります。「白」のとらえ方ひとつで、わたしたちが感じる作品の印象は全く違うものになります。展示室のなかで様々な作品に向き合い、視点のおき方を変えてみることは、多様な価値観の共存する現代社会においてわたしたちに求められていることと同じでしょう。
作品と出会うためのルールや方法はありません。作品とわたしたちの間には、可能性に満ちた空間が広がっています。この白い空間に展示された個性豊かな作品を、普段と少し異なる視点から眺めていただくきっかけになれば幸いです。
出品作家
アンディ・ウォーホル、河原温、イヴ・クライン、ジョージ・シーガル、杉本博司、高松次郎、舟越桂、サム・フランシス、ヨーゼフ・ボイス、細江英公、クリスチャン・ボルタンスキー、ロバート・ロンゴ ほか
基本情報
※入場は閉館の30分前まで
※( )内は30名以上の団体料金
※11月3日(文化の日)は全館無料
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