展覧会『戦争か、平和か?』は、クララ・アルテールというフランスの著名な女性芸術家を日本へ紹介する機会であるのみならず、ヒロシマの『平和の門』、並びにパリやサンクト・ペテルブルグの平和のモニュメントに至るまでの過程を発見できる機会でもあります。1967年から1977年にかけて、クララ・アルテールは、近東和平に関する初の国際的な出版物である政治専門誌『エレマン』を主宰しました。書くという太古からの芸術に魅せられた彼女は、ルーペを使って、微小な文字の繰り返しからなるマグマ、換言すると、エクリチュール(書くこと)からなる作品を創り上げたのです。文字とのこの親密な関係から、クララ・アルテールは、彼女の最大の関心事を、一語で《平和》と書くに至ったのです。あたかも祈願の文字のように《平和》という単語が、モニュメントの表面に49の言語・18の表記法で繰り返し書かれ、限りなく大きい一つの作品に変容し、そして万人に呼びかけるような公の性格を帯びていくのが、この展覧会でよりよく理解されることでしょう。《平和》という単語は、いかなる武器といえども消し去ることのできない一つの単語です。普遍的な夢を象徴する単語、そして芸術作品となっていく単語なのです。
基本情報
※入場は閉館の30分前まで
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