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特別展
アカルイカテイ

2019年12月21日(土) — 2020年2月28日(金) 2020年3月1日

昭和14(1939)年に上梓された「明るい家庭」という1冊の本があります。家庭を明るく保つための女性のふるまい方をさまざまに説くその本は、冒頭、料理の味を生かすも殺すも塩次第だとの側室の説明に得心したという徳川家康のエピソードを引き、家庭において女性はいわば「調味料」の役割を果たすべきだと暗にほのめかし、はじまります。 しかし、引き合いに出された家康にとっては、まるで見当のつかない話かもしれません。なぜなら、そもそも日本において「家庭」や「家族」は、それまでのイエ制度に取ってかわるものとして明治時代にあらたにつくられた概念なのですから。 では、現代に生きるわたしたちには、どのように聞こえますか。 この展覧会では、明治大正生まれの作家から1980年代生まれの作家まで11人を取りあげ、彼女/彼らの創作活動のなかに家庭や家族がいかなる影を落とし、いかなる光を照らしているのかを見ていきます。それによって「明るい家庭」をアップデートし、この先の「アカルイ カテイ」実践の方法を探ってみたいと思います。

出品作家
出光真子、植本一子、潮田登久子、江上茂雄、桂ゆき、川村麻純、小西紀行、佐々瞬、 ひろいのぶこ、森正洋(白山陶器)、和田千秋 + 愛語

https://www.hiroshima-moca.jp/wp-content/uploads/2023/09/b06b2b1389da01e9fff6d10706e19a60.pdf

桂ゆき《積んだり》1951 福岡市美術館蔵

潮田登久子《東京都世田谷区 1983年》1983

出光真子《英雄ちゃん、ママよ》1983 広島市現代美術館蔵

ひろいのぶこ《THE REVERSE》2003 個人蔵

和田千秋《僕は描く!》2017

川村麻純《home/making》2018 [参考画像]

基本情報

会期
2019年12月21日(土) — 2020年2月28日(金)
開館時間
10:00–17:00

※入場は閉館の30分前まで

休館日
月曜日 ※月曜日が祝休日にあたる場合は開館、翌平日休館
観覧料
一般1,200(1,000)円、大学生900(700)円、 高校生・65歳以上600(500)円、中学生以下無料
  • ( )内は前売り及び30名以上の団体料金
主催
広島市現代美術館、中国新聞社
後援
広島県、広島市教育委員会、広島エフエム放送、尾道エフエム放送

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