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被爆70周年 ヒロシマを見つめる三部作 第1部
ライフ=ワーク

2015年7月18日(土) — 9月27日(日)

被爆70周年を迎える2015年、広島市現代美術館では「ヒロシマを見つめる三部作」と題し、原爆被害をうけた広島の過去を振り返り、復興の軌跡を見つめ、「今」そして「これから」を考える、3つの異なる視点に基づいた展覧会を連続開催します。

「ライフ=ワーク」展では、広島の被爆者たちがその体験をもとに描いた「原爆の絵」(広島平和記念資料館蔵)を出発点に、自身の体験、生活、人生が色濃く反映する13作家の表現をあわせて紹介します。シベリヤ抑留体験をモチーフとした連作で広く知られる香月泰男や宮崎進、原爆により両親を失い、喪失と苦悩を創作活動へと結びつけた殿敷侃、晩年に広島の被爆樹木を多数描いた入野忠芳など、生きること(ライフ)と作品(ワーク)が緊密に結びつく表現を探求します。生死と結びつき、人生に重大な影響を及ぼした出来事やトラウマに向き合うこと、あるいは、日々の生活を写しとること、さらには、それまでの人生を意味づけていくかのような制作行為など、それら「ライフ=ワーク」の有り様は、表現の根源をも照らし出すものといえます。
また、作り手の「生」が結晶化した作品の示すものとは、個人の体験を他者へ伝え、さらには時代的・文化的違いを超えた共有をはかるうえで美術が果たしうる可能性でもあります。

出品作家
小林岩吉、井上三喜夫、松室一雄、綿岡順次郎、池庄司(久保)トミ子、池田全光、池田智枝子、石津一博、井野上忠夫、内山新助、小川紗賀己、小野木明、香川千代江、河地マサノ、草田キヌ、久野井聖観、小早川泰造、佐々木千鶴子、高蔵信子、田口光子、田丸義明、西田輝美、西谷辰雄、原田義諦、廣中トラコ、藤瀬朝子、宮浦浅登、山下正人、山本節子、山村政子、横田ハルヨ、名柄堯、相川国善、生塩敏夫、児玉宇多子、河内政子、田邉俊三郎、坪中愛子、中島睦男、中田政彦、原達郎、森孝人、森蓮枝、山口昭治、山本八重、木村秀男、藤岡久之、濱田義雄、香月泰男、宮崎進、四國五郎、大道あや、殿敷侃、石内都、後藤靖香、入野忠芳、江上茂雄、吉村芳生、村上友晴、tomoya、大木裕之

基本情報

会期
2015年7月18日(土) — 9月27日(日)
開館時間
10:00–17:00

※入場は閉館の30分前まで

休館日
月曜日 ※月曜日が祝休日にあたる場合は開館、翌平日休館
観覧料
一般1,030(820)円、大学生720(620)円、高校生・65歳以上510(410)円、中学生以下無料
※( )内は前売り及び30名以上の団体料金
主催
広島市現代美術館、中国新聞社
後援
広島県、広島市教育委員会、広島エフエム放送、尾道エフエム放送

展示風景

イベント・カレンダー

開館時間10:00-17:00
TEL082-264-1121