ゲルハルト・リヒター/アトラス
終了

特別展
ゲルハルト・リヒター/アトラス

2001年6月12日(火) — 7月22日(土)

1932年ドイツ、ドレスデン生まれの画家ゲルハルト・リヒターは、ピンボケ写真を思わせる写実表現から、色見本のように何十、何百の色が並べられ、機械的に制作されたかのような作品、または激しい筆さばきの抽象絵画など、多岐にわたる作風で知られる、現代最も重要な作家のひとりです。
彼の絵画制作は写真と密接な関わりを持っています。それは、代表的なフォトペインティング(写真をもとに描かれた絵画)においてだけではなく、写真をもとに自作の展示プランを組み立てたり、さらには、完成した絵画作品をクローズアップで撮影し、また新たな作品を生み出すような試みも例に挙げることができます。
一方で、それらの写真群やその他スケッチは「アトラス」と名づけられ、一つの作品として発表されました。「アトラス」は1962年から現在もなお製作が続けられ、総数4500枚にのぼる膨大なイメージの集積によって構成されたものです。「世界地図」を意味する「アトラス」は、そのタイトルが示すとおり一つの世界像であり、家族写真、雑誌の切り抜き、風景写真など、一見無作為に混在するモチーフ群は、作家の視点によって秩序づけられた世界を形作っているのです。
本展では、この「アトラス」に加えてリヒターの代表的な絵画作品10点もあわせて紹介し、作家の全貌を明らかにします。

基本情報

会期
2001年6月12日(火) — 2000年7月22日(土)
開館時間
10:00–17:00

※入場は閉館の30分前まで

休館日
月曜日
観覧料
一般910(730)円、大学生680(540)円、小中高生450(360)円 ※( )内は前売り及び30名以上の団体料金
主催
広島市現代美術館、中国放送
後援
ドイツ連邦共和国総領事館、関西ドイツ文化センター、広島県、広島県教育委員会、広島市教育委員会
協賛
日本航空

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