第4回ヒロシマ賞受賞記念 クシュシトフ・ウディチコ展
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第4回ヒロシマ賞受賞記念
第4回ヒロシマ賞受賞記念 クシュシトフ・ウディチコ展

1999年7月25日(日) — 9月19日(日)

クシュシトフ・ウディチコは1980年に始まるパブリック・プロジェクションによって、一躍有名になった作家です。パブリック・プロジェクションとは、夜間、公の施設や記念碑に映像を投影してメッセージを伝えようとする試みで、1985年、当時アパルトヘイト政策をとっていた南アフリカ共和国政府を批判するため、在英南ア大使館の正面玄関上にナチスの鍵十字を投影したり、湾岸戦争開戦直後にアメリカ政府を揶揄するような映像をマドリッドのフランコ将軍凱旋記念の「勝利の門」に投影するなど、その尖鋭的で力強い表現は多くの人に衝撃をもって迎えられました。80年代後半からは、ホームレスや移民など、都市生活の中で置き去りにされがちな人々に注目し、彼らが他の市民とコミュニケーションを取るための様々な道具(ホームレス・ヴィークル、エイリアン・スタッフ、ポルト・パロールなど)を考案しています。
これらの作品を制作する態度は、彼が一貫して持ち続けているデモクラシーの精神と倫理観に基づくもので、この点が高く評価され第4回ヒロシマ賞の受賞へと繋がりました。
本展は本受賞を記念して開催するもので、ウディチコの活動を回顧するとともに、彼がヒロシマのために試みるパブリック・プロジェクションや新作《ディザーマー》のドローイングをあわせて紹介することによって、このラディカルな作家の全体像に迫ろうとするものです。

基本情報

会期
1999年7月25日(日) — 9月19日(日)
開館時間
10:00–17:00

※入場は閉館の30分前まで※7月25日―8月31日は19:00まで※8月5日のみ11:00開場

休館日
会期中無休
観覧料
一般1,010(800)円、大学生750(600)円、小中高生500(400)円 ※( )内は前売り及び30名以上の団体料金
主催
広島市現代美術館、朝日新聞社、広島ホームテレビ
後援
関西アメリカン・センター、広島県、広島県教育委員会、広島市教育委員会

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