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特別展
イタリア美術 1945—1995 見えるものと見えないもの

1998年6月15日(月) — 7月26日(日)

ファッション、自動車、グルメなど、イタリアの文化は常に私たちを魅了してやみません。美術の分野でもまた、イタリアは永遠の憧れを誘う国として親しまれていますが、古典的な遺産に目を向けられることが多く、これまで現代美術をまとまった形で展覧する機会には恵まれませんでした。本展は、1945年以降のイタリア美術の中から、ウィット(機知)に溢れた26作家の作品約80点を選び、その大胆で鮮やかな魅力をご紹介するものです。
本展覧会は、戦後、一見破壊とも思える芸術行為によって模索を始めたブッリとフォンターナを出発点として展開します。ブッリはタールや砂など身近で安価な産業素材を用い、日常の「もの」と絵画を結びつけ、フォンターナは、キャンヴァスを切り裂くことで時間を取り入れた空間表現を行いました。
1960年代には、マンゾーニをはじめとする作家たちが、概念芸術への扉を開き、豊かな想像力で芸術の枠を拡げていきます。こうした方向性は、60年代の後半になると、より過激さを増し、「アルテ・ポーヴェラ(貧しい芸術)」と呼ばれる運動を生み出します。クネリスやメルツ、ピストレットやアンセルモといった作家たちは、自然界の生きものや物質、電気や工業製品など日常的な「もの」を主役に、文化/自然との対話を引き起こす試みを行いました。世俗的な見えるものを通し、その奥にある詩的な世界を探る「アルテ・ポーヴェラ」の探究は、1980年代に注目を集めることになるパラディ―ノやクッキらの神話的世界にもつながり、今日においても、若い世代の芸術家に大きな影響を与えています。
時に科学的で、時に謎めいた夢想的性質をもつイタリア現代美術の魅力に触れることは、多くの方々にとって現代美術への理解を深めるきっかけとなることでしょう。

出品作家
アルベルト・ブッリ、エットーレ・コッラ、ファウスト・メロッティ、ピエロ・マンゾーニ、ルーチョ・フォンターナ、ヤニス・クネリス、フランチェスコ・ロ・サヴィオ、ファウスト・メロッティ、ミケランジェロ・ピストレット、ジューリオ・パオリーニ、アリギエロ・ボエッティ、エンリコ・カステッラーニ、ピーノ・パスカーリ、ジルベルト・ゾリオ、ピエル・パオロ・カルツォラーリ、ルチアーノ・ファブロ、ジョヴァンニ・アンセルモ、ジュゼッペ・ペノーネ、マリオ・メルツ、ミンモ・パラディーノ、エットーレ・スパレッティ、レーモ・サルヴァドーリ、エンツォ・クッキ、ジーノ・デ・ドミニチス、ドメニコ・ビアンキ、ジャンニ・デッシ、マルコ・バニョーリ

基本情報

会期
1998年6月15日(月) — 7月26日(日)
開館時間
10:00–17:00

※入場は閉館の30分前まで※7月20日―7月26日は19:00まで

休館日
会期中無休
観覧料
一般910(730)円、大学生680(540)円、小中高生450(360)円 ※( )内は前売り及び30名以上の団体料金
主催
広島市現代美術館、読売新聞大阪本社、広島テレビ、美術館連絡協議会
後援
外務省、イタリア大使館、イタリア文化会館、広島県、広島県教育委員会
協賛
ALBERTO ASPESI、花王株式会社、ILLY FRANCIS FRANCIS!

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