終了

特別展
1970年—物質と知覚
もの派と根源を問う作家たち

1995年4月15日(土) — 5月28日(日)

1960年代後半は、めざましい経済発展を遂げた社会と呼応しながら、美術の分野でもテクノロジーを駆使した作品、あるいは、視覚の構造や知識に偏重した作品が大きな流れをつくっていました。しかし、やがてこのような既成の美術の制度や方法、価値などをラディカルなまでに問い直す作家たちが出現しました。彼らは芸術にまで昇華されていない生の物質をそのまま表現の基盤に置き、それにかかわる人間の様々な問題(主体性、知覚、行為、意味等)や芸術が成り立つ場や空間そのものを明らかにしようと試みました。その根本的な問いの中には、西洋の美術に追従することへの懐疑と日本や東洋の文化の位置付けに対する自覚があり、以後の日本の現代美術に多大な影響を与えることになりました。
本展は、1970年前後に焦点を当て、このような動きを12作家約30点の作品によって回顧するものです。作品の大半が現存しないため、出品作は再制作品、または、現場にあわせた再制作が中心となっています。
美術の根源を問う試みを行った作家たちとその作品を20数年経た今日、あらためて確認する本展が、日本の現代美術を考え直すきっかけとなれば幸いです。

出品作家
高松次郎、李禹煥、関根伸夫、榎倉康二、狗巻賢二、吉田克朗、菅木志雄、高山登、成田克彦、小清水漸、野村仁、原口典之

基本情報

会期
1995年4月15日(土) — 5月28日(日)
開館時間
10:00–17:00

※入場は閉館の30分前まで

休館日
会期中無休
観覧料
一般900(720)円、大学生600(480)円、小中高生300(240)円 ※( )内は前売り及び30名以上の団体料金
主催
広島市現代美術館、読売新聞大阪本社、広島テレビ、美術館連絡協議会
後援
広島県、広島県教育委員会
協賛
花王株式会社

イベント・カレンダー