Title
ドーム
Artist
若林奮
Year
1988
Material

作品解説

鉄を素材とした彫刻で知られる作者は、自然の状態で腐食していく鉄の特質を受け入れながら、人間が自然とどのように向き合うかを深い思索のもとに問い続けてきました。被爆により鉄の部分があらわになった広島の原爆ドームに関心を寄せた作者は、巨大な鉄のドームを制作し、さらにその表面を焼くことで、持続する時間の中で原爆ドームが経てきた変化、すなわち強烈な熱線によって急激に推し進められた鉄の酸化と、その後も進行する腐食の過程に、自らのドームの時間を重ね合わせました。

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