開催中

オープン・プログラム 上映
メル・チン《9-11/9-11》上映

2026年7月25日(土) — 10月12日(月・休)
メル・チン《9-11/9-11》(部分)2007

「第12回ヒロシマ賞受賞記念 メル・チン展」にあわせて、メル・チン(1951–)の手書きアニメーション映画《9-11/9-11》の上映および《9-11/9-11 グラフィック・ノヴェラ》を展示します。
手書きアニメーション映画《9-11/9-11》は、2001年のアメリカ同時多発テロと1973年のチリ軍事クーデターという、同じ日に起きた二つの歴史的悲劇を重ね合わせたアニメーション映像作品です。チンによる脚本・監督のフィクションであり、両国のアーティスト、声優、音楽家が参加して制作されました。国家による暴力が個人の生活や記憶にどう刻まれるかを描き、アメリカによる他国への介入と、自国の地で起きた攻撃を並置することで、テロや戦争をめぐる複雑な因果関係を浮かび上がらせています。2007年9月11日には、ニューヨークとサンティアゴをライブ映像でつなぎ、同時上映を行うことで、地理的・歴史的な隔たりを越えた対話の場を創出しました。
《9-11/9-11 グラフィック・ノヴェラ》は、映像作品《9-11/9-11》の原型となる作品で、2001年の世界貿易センター崩壊の翌年、96時間で描き上げられた一連のドローイングをもとに制作された短編グラフィックノベルで、イグナシオ・モラレスという架空名義で発表されました。作者は、戦争推進のために高まるナショナリズムへの偏向を相対化するため、若い世代に対してアメリカがかつて「もう一つの9月11日」に何を行ったのかを知る必要があると感じていました。2002年9月11日には、ニューヨークの街頭で1000部が無料配布されました。
 
 

展示作品

1. 《9-11/9-11》2007、カラー、24分
2. 《9-11/9-11 グラフィック・ノヴェラ》2002/2008

メル・チン

1951年生まれ、アメリカ合衆国テキサス州ヒューストン出身、ノースカロライナ州エジプト・タウンシップ在住。環境問題をはじめとする複雑な社会問題に動機づけられたアイデアを、カテゴリーにとらわれないユニークな方法によって表現。彫刻、ドローイング、絵画、ビデオ、アニメーション、ビデオゲームから大規模な公共インスタレーションまで、その幅広い作品群は、多様なバックグランドを持つ人々をひきつけ、社会への関心を喚起してきた。また、地域住民との共同作業や科学的なアプローチによって、長期にわたるプロジェクトを展開し、アートがいかにして社会的な意識と責任を喚起しうるかを探求している。

基本情報

会期
2026年7月25日(土) — 10月12日(月・休)
開館時間
10:00—17:00

会場
広島市現代美術館 メディアライブラリー
休館日
月曜日(ただし9/21、10/12は開館)、9/24(木)
観覧料
無料
主催
広島市現代美術館

イベント・カレンダー

開館時間10:00-17:00
TEL082-264-1121