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ビデオアート編 飯川雄大

Dokokade? Genbi Video Art Project Takehiro Iikawa

《デコレータークラブー衝動とその周辺にあるものー》2016

(参考)開館30周年記念展「美術館の七燈」(2019)展示風景

プロジェクト概要

「どこかで?ゲンビ ビデオアート編」第3弾では、飯川雄大を紹介します。彼の代表的なシリーズである「デコレータークラブ」は、様々なものを殻に付けて擬態するカニにヒントを得た、鑑賞者の気づきや反応を誘うプロジェクトです。本展に出品される《デコレータークラブー衝動とその周辺にあるものー》(2016年)は、一見するとそのカニをよく知る人物がその説明を行っているインタビューに見えますが、次第に違和感や気づきをもたらすことになります。それに加えて、サッカー試合中の控え選手の様子を捉えた《ネクストファイヤー》と合わせて紹介し、作家のユーモアと洞察に満ちた表現をご覧いただきます。

アーティスト・プロフィール

飯川雄大(いいかわ・たけひろ)

1981年兵庫県生まれ、神戸市在住。2002年成安造形大学造形学部デザイン科 ビデオクラス 卒業。映像、写真、イラストレーションなど様々な分野で活動。主な作品として、日常の断片や見過ごす風景を定点撮影した「時の演習用時計」(2006~)、サッカーの試合中ボールに触れることのないゴールキーパーを捉え続ける「ハイライトシーン」(2014 ~)、“衝動”を記録することで欠落する情報に着目する「デコレータークラブ」(2013 ~) がある。
http://www.takehiroiikawa.com/

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