• 01
    ©Mona Hatoum
    《ホットスポットⅢ》2009
    Courtesy Fondazione Querini Stampalia Onlus, Venice
    Photo Agostino Osio
  • 02
    ©Mona Hatoum
    《細胞》 2012-13
    Photo Florian Kleinefenn
    Courtesy Galerie Chantal Crousel, Paris
  • 03
    ©Mona Hatoum
    《底流(赤)》2008
    Courtesy Galerie Max Hetzer, Berlin | Paris
    Photo: Jörg von Bruchhausen
  • 04
    ©Mona Hatoum
    《立方体(9×9×9)》2008
    Courtesy Galerie Max Hetzer, Berlin | Paris
    Photo: Jörg von Bruchhausen
  • 05
    ©Mona Hatoum
    《ドアマットⅡ》2000-01
    Photo Oren Slor, Courtesy Alexander and Bonin, New York
  • 06
    ©Mona Hatoum
    《おろし金の間仕切り》2002
    Photo © Iain Dickens
    Courtesy White Cube
第10回ヒロシマ賞受賞記念 モナ・ハトゥム展

開催概要

OUTLINE

世界最初の被爆地である広島市は、世界の恒久平和と人類の繁栄を願う「ヒロシマの心」を美術を通して世界へ訴えることを目的とし、1989年にヒロシマ賞を創設し、3年に一度授与してきました。広島市現代美術館では、その第10回ヒロシマ賞の受賞者となったモナ・ハトゥムの受賞記念展を開催します。

1952年にパレスチナ人の両親のもと、レバノンの首都ベイルートに生まれたハトゥムは、イギリスに旅行中の1975年、レバノン内戦の勃発により帰国することができなくなります。以来、レバノンそしてイギリスという異境に暮らしてきたパレスチナ人として、二重に追放された自らの境遇に根ざしながら、疎外された人間の苦しみや、政治的な抑圧、ジェンダーの問題など様々な社会的矛盾を、パフォーマンスや映像、そしてインスタレーションや彫刻で表現してきました。

日本で初めての本格的な個展となる本展では、これまでの代表作を紹介するとともに、受賞決定後に広島を訪れた作家が制作した新作を展示します。ヒロシマと向き合いながら生み出された作品とともに、本展は人類の歴史において最も悲惨な出来事の一つであるヒロシマをさらに普遍的な問題として考えるための機会となるでしょう。

会期:
2017年7月29日(土)~10月15日(日)
開館時間:
10:00〜17:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:
月曜日(ただし9月18日、10月9日は開館)、9月19日(火)、10月10日(火)
観覧料:
一般1,030(820)円、大学生720(620)円、高校生・65歳以上510(410)円、中学生以下無料
※( )内は前売りおよび30名以上の団体料金
主催:
広島市現代美術館、朝日新聞社
後援:
広島県、広島市教育委員会、中国放送、広島テレビ、広島ホームテレビ、テレビ新広島、広島エフエム放送、尾道エフエム放送

<展覧会の見どころ>

日本初個展!注目作家の全貌を紹介

数々の国際美術展に参加し、2015年にはパリのポンピドゥー・センターで大規模な回顧展開催、翌年にはテート・モダン(イギリス)、キアズマ(フィンランド)へと巡回するなど、国際的な活躍を続けるモナ・ハトゥム。本展は、インスタレーション、立体・平面作品、映像作品ほか、彼女の幅広い創作活動の全貌を日本で初めて本格的に紹介するものです。

ヒロシマに捧げる新作を初披露

第10回ヒロシマ賞受賞決定後、2015年11月下旬に広島を初めて訪れたモナ・ハトゥム。そこで被爆の実情に触れヒロシマに正面から向き合い生まれた新作5点を初披露します。

ヒロシマ賞、約30年の歩みと重み

1989年に第1回ヒロシマ賞を三宅一生が受賞して以来、ヒロシマ賞は3年に一度、国内外の作家に贈られてきました。記念すべき第10回受賞記念展となる本展を広島の地でヒロシマ賞の意義とともに感じ考えていただくきっかけとなるでしょう。

アーティスト

ARTIST

モナ・ハトゥム Mona Hatoum

Mona Hatoum

Photo by Jim Rakete ©2006

レバノン出身、ロンドン及びベルリン在住。 1952年にパレスチナ人の両親のもと、レバノンの首都ベイルートに生まれる。 ベイルート・ユニヴァーシティ・カレッジでグラフィック・デザインを学ぶが、イギリスに旅行中の1975年、レバノン内戦の勃発により帰国できなくなり、以来ロンドンに留まる。バイアム・ショー美術学校、スレイド美術学校に通い、ミニマリズムやコンセプチュアル・アートの影響を受けた作品を制作する。 1980年頃から自伝的なアプローチと身体的な感覚を通して表現したパフォーマンスや映像作品を制作。1980年代末からはミニマリストの美学を受け継いだインスタレーションによってジェンダーや政治的な課題など、普遍的な問題を扱ってきた。

<主な受賞歴>

1995年ターナー賞ノミネート(イギリス)、2004年ロズヴィータ・ハフトマン賞(スイス)、2010年ケーテ・コルヴィッツ賞(ドイツ)、2011年ジョアン・ミロ賞(スペイン)

<主な個展>

1994年ポンピドゥー・センター(パリ)、1997年シカゴ現代美術館、1998年ニュー・ミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アート(ニューヨーク)、1999 年カステロ・デ・リボリ(トリノ、イタリア)、2000年テート・ブリテン(ロンドン)、2004年ハンブルク・クンストハーレ(ドイツ)、2012年ARTER(イスタンブール)、2015年ポンピドゥー・センター(パリ)ほか

<主な国際美術展>

1991年ハバナ・ビエンナーレ、1995年リヨン・ビエンナーレ、イスタンブール・ビエンナーレ、ベネチア・ビエンナーレ、1998年サンパウロ・ビエンナーレ、2002年ドクメンタ、2005年ベネチア・ビエンナーレ、2006年シドニー・ビエンナーレ、2007年シャルジャ・ビエンナーレ、2012年リバプール・ビエンナーレ

第10回ヒロシマ賞受賞メッセージ

「ヒロシマの心」に象徴される全人類に対する世界平和という理念に関わることができ、大変光栄であるとともに身のすくむ思いです。 ヒロシマの経験は、人類の歴史において悲しくそして最悪の時を思い起こさせます。しかしながら、壊滅状態からの回復力と復興は、我々人類を鼓舞する希望の心を体現しています。

2015年10月

モナ・ハトゥム

その他作品

作品クレジット

All works by Mona Hatoum  ©Mona Hatoum

01.《細胞》2012-13
Photo Florian Kleinefenn
Courtesy Galerie Chantal Crousel, Paris

02.《ノーウェイ(日本のスプーン)》2011
Photo © White Cube (George Darrell)

03.(手前)《底流(赤)》2008
(奥)《細胞》2012-13
Photo: Florian Kleinefenn
Courtesy Galerie Chantal Crousel, Paris

04.《ロードワークス》1985
Photo © Stefan Rohner
Courtesy Kunstmuseum St. Gallen

05.《悩みの数珠》2009
Courtesy Beirut Art Center
Photo: Agop Kanledjian

06.《静物(薬棚)》2012
Photo © Hadiye Cangokçe
Courtesy ARTER, Istanbul

07.《乱気流》2012
Photo © Stefan Rohner
Courtesy Kunstmuseum St. Gallen, Switzerland

ヒロシマ賞

HIROSHIMA ART PRIZE

1989(平成元)年に広島市が創設し、3年に1度受賞者を決定。
美術の分野で人類の平和にもっとも貢献した作家の業績を顕彰することを通じて、広島市の芸術活動の高揚を図るとともに、世界の平和と人類の繁栄を願う「ヒロシマの心」を広く全世界にアピールし、人類の繁栄に寄与することを目的とする。

過去の受賞記念展

第1回

第1回

1990(平成2年)

第2回

第2回

1993(平成5年)

第3回

第3回

1996(平成8年)

第4回

第4回

1999(平成11年)

第5回

第5回

2002(平成14年)

第6回

第6回

2005(平成17年)

第7回

第7回

2008(平成20年)

第8回

第8回

2011(平成23年)

>第9回

第9回

2014(平成26年)

第1回 三宅一生(デザイン)

1990(平成2年)

第1回 三宅一生(デザイン)

受賞記念展/1990年11月3日~1991年1月15日

1989年春夏コレクションから当時の最新作まで過去3年間を代表する作品で構成。衣服だけではなく光や映像を用いながらインスタレーションを展開した。

第2回 ロバート・ラウシェンバーグ(美術)

1993(平成5年)

第2回 ロバート・ラウシェンバーグ(美術)

受賞記念展/1993年11月3日~1994年1月16日

1950年代から当時までの作品約110点により、40年以上にわたるラウシェンバーグの創作活動を回顧。

第3回 レオン・ゴラブ&ナンシー・スペロ(美術)

1996(平成8年)

第3回 レオン・ゴラブ&ナンシー・スペロ(美術)

受賞記念展/1996年7月27日~9月23日

2人のアジア初回顧展。反戦、非暴力、そして人権擁護を訴え続けてきた彼らの半世紀にわたる創作活動を約80点の作品によって紹介した。

第4回 クシュシトフ・ウディチコ(美術)

1999(平成11年)

第4回 クシュシトフ・ウディチコ(美術)

受賞記念展/1999年7月25日~9月19日

当時までの活動を回顧するとともに、彼がヒロシマのために試みるパブリック・プロジェクションや新作のドローイングを合わせて紹介。

第5回 ダニエル・リベスキンド(建築)

2002(平成14年)

第5回 ダニエル・リベスキンド(建築)

受賞記念展/2002年7月28日~10月20日

「ベルリン・ユダヤ博物館」のほか「北帝国戦争博物館」など、4つの建物の巨大なモデルと図面によって壮大なインスタレーションを構成。

第6回 シリン・ネシャット(美術)

2005(平成17年)

第6回 シリン・ネシャット(美術)

受賞記念展/2005年7月23日~10月16日

初期の写真シリーズから近年の映像インスタレーションまで、多くが国内初公開となる作品により当時までの活動を紹介。

第7回 蔡國強(美術)

2008(平成20年)

第7回 蔡國強(美術)

受賞記念展/2008年10月25日~2009年1月12日

蔡の幅広い活動の中から特に戦争と平和、破壊と再生をテーマとした作品に焦点を当て、火薬ドローイングや廃船を用いたインスタレーションなど大規模な新作を交え彼の作品世界を紹介した。

第8回 オノ・ヨーコ(美術)

2011(平成23年)

第8回 オノ・ヨーコ(美術)

受賞記念展/2011年7月30日~10月16日

広島と長崎そして東日本大震災という悲劇を経験した人々に対する鎮魂と、未来への希望の路に続くメッセージとなる新作インスタレーションを発表。

第9回 ドリス・サルセド(美術)

2014(平成26年)

第9回 ドリス・サルセド(美術)

受賞記念展/2014年7月19日〜10月13日

紅いバラの花びらを一枚ずつ繊細に縫い合わせた大型作品、100以上もの草が生えた棺が並ぶ大型インスタレーションにより暴力行為の犠牲者への祈りと鎮魂の空間を創り出した。

関連プログラム

PROGRAM

●モナ・ハトゥム講演会

2017年7月29日(土) 14:00~16:00

会場: 地下1階ミュージアム・スタジオ

※要展覧会チケット(半券可)、事前申込不要、遂次通訳付

●学芸員によるギャラリー・トーク

2017年8月5日(土)、9月16日(土) 14:00~15:00

※要展覧会チケット、事前申込不要

展覧会カタログ

CATALOG

作品図版を豊富に掲載、テキストの執筆陣も貴重なラインナップで、
モナ・ハトゥムの全貌を1冊に凝縮。

デザイン:下田理恵
価格:2,800円(税込)
ページ数:183ページ
仕様:B5変形
発行:広島市現代美術館
翻訳:クリストファー・ステイヴンス、河野晴子、中野真紀子、パメラ・ミキ・アソシエイツ

[目次]

  • あいさつ主催者
  • あいさつ広島市長 松井一實
  • 序文高階秀爾
  • アーティストからのメッセージモナ・ハトゥム
  • 追放の芸術 :モナ・ハトゥムの折り合えぬもののロジックエドワード・W・サイード
  • 非帰属パトリシア・ファルギエール
  • あるべき場所から離れて洲濱元子
  • 年譜
  • 出品リスト
  • ヒロシマ賞の概要

展覧会カタログ 通信販売はこちら

※会期終了後の購入について

売り切れ及び価格や送料が変更になる可能性がありますので、
館ウェブサイトのショップページでご確認ください。

ページのトップへ戻る