ビデオアートプログラムA第71回:アンナ・ヴァゾフ

上映作品について

アンナ・ヴァゾフが2016年より継続して取り組む短編映像シリーズ《Things and Wonders》の一部を上映します。映像は、掃除用具、文房具、調理器具など、身の周りにある日用品を用いて制作されており、ヴァゾフは、それらを日常的な用途から逸脱させることで、見る者にささやかなおどろきや笑いを喚起します。本来の性質が取り除かれ、別の要素を組み合わせられた日用品の姿は、見慣れた日々に別の視点を提示するだけでなく、哲学的なテーマをも暗示するのです。《実存的な乱流》では、「生きるべきか死ぬべきか」の訳で有名なシェイクスピア作『ハムレット』のセリフ、「to be」「or not to be」がチェックボックスとなって印刷された用紙の上を、風に吹かれた鉛筆が揺れる。ふわふわとした鉛筆の動きと深刻な問いの組み合わせがユーモラスでありながら、そこに『ハムレット』で描かれるような人間の意思を超えた力を感じることもできるでしょう。

アンナ・ヴァゾフ

1985年チェコ共和国、プラハ生まれ、オーストリア、ウィーン在住。2010年ギリシャのテッサリア大学建築学部を卒業 、2014年オーストリアのウィーン応用美術大学メディアアート専攻修士過程終了、2016年より同大学の博士候補生。主な個展に2019年「Statement #06|Anne Vasof-Useless Machine」Kunstraum Lakeside(クラーゲンフルト、オーストリア)、2018年「Behind The Glass」Red Carpet Showroom Metrostation Karlsplatz(ウィーン、オーストリア)。多くの映像フェスティバルに参加している。
https://annavasof.net/

上映作品

1.《神聖なワイパー》2016年、1’01”
2.《握手をよぶ0番》2016年、0’36”
3.《知的な卓球》2017年、0’36”
4.《ハンマーでたたく》2017年、0’54”
5.《ポップコーン・フリースロー》2018年、1’ 32”
6.《緊張の瞬間》2016年、0’41”
7.《壁からちらりとのぞく》2018年、0’47”
8.《ファルファッラ・チェース》2018年、0’32”
9.《本当のセルフィー》2019年、0’19”
10.《ヘルプ・マシーン》2019年、1’00”
11.《宇宙の体重計》2019年、0’18”
12.《実存的な乱流》2019年、0’48”
13.《自営業のほうき》2016年、0’31”
すべてカラー、サウンド

follow us
facebook
twitter
YouTube
RSS

メールニュース