ビデオアートプログラムA第67回:オーレル・フェリエ

上映作品について

オーレル・フェリエは、人々の生活に密接に関わりながらも日常的には意識されることのない都市のインフラストラクチャーを取り上げます。カメラはまず建設途中のビルの工事現場を一定の速度で前進し、都市インフラの象徴でもあるコンクリートをクローズアップします。その後、場面は変わり、集合住宅が立ち並ぶ住宅地、オフィス、ショッピングセンターへと展開します。どの場面も人の気配は一切なく、不気味な静けさに支配されています。この状況に慣れると、我々の目は次第に道路の形状や建造物の配置といった、空間を構成する要素、その造形を意識するようになります。そして最後に、我々は延々と続くコンクリートの構造物のただ中に投げ込まれます。機能停止した都市のインフラをただのストラクチャー(構造)として意識させるフェリエの映像は、都市構造の造形性についての考察を促すのです。

オーレル・フェリエ

1975年スイスのザンクト・ガレン生まれ、チューリッヒ在住。2004年チューリッヒ芸術大学学士号(演劇)、2014年同大学学士号(美術)取得。2016年に個展「Infrastructure」をメディアアート創造センター(ケベック、カナダ)で開催。また、2019年「Rencontres Internationales Paris/Berlin」ルーブル美術館オーディトリアム(パリ、フランス)、「Arquiteturas Film Festival」(リスボン、ポルトガル)など多くの映像フェスティバルに参加。

上映作品

《インフラストラクチャー》2014年、カラー、サウンド、23’00”

※12月1日(日)、1月13日(月・祝)はイベント開催のため上映をお休みします。

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