ビデオアートプログラムA第65回:ジャンルカ・アッバーテ

上映作品について

世界のパノラマを一望するために、人々はこれまで絵画や写真などを用いていろいろな工夫を凝らしてきました。コンピュータグラフィックスとインターネット上に氾濫する映像を寄せ集めた本作は、最新のデジタル技術を使って制作されながらも、あえてつぎはぎの違和感を残すことで、どこか昔のパノラマ画の雰囲気を漂わせています。
そびえたつビル、ゴミ袋の山、エスカレーター、鉄道、そして群集の移動…。アッバーテが作り出す過密のパノラマは、ヨーロッパの市街地から高層ビルの立ち並ぶ摩天楼都市へ進み、そして過剰な人口流入によってスラム化する第三世界の都市の光景を差し挟みながら、やがて人間も建築物も植物も均等に飽和した未来の世界を映し出します。

ジャンルカ・アッバーテ

1980年イタリア、サレルノ生まれ、ローマ在住。2005年イタリア国立映画実験センター卒業。2018年「Fuorinorma」ローマ現代美術館(イタリア)、「Transitions from Public to PostFuture」トーランス美術館(カリフォルニア州、アメリカ)、2019年「第57回アナーバー映画祭」(ミシガン州、アメリカ)など、国内外の展覧会、映像フェスティバルに参加。

上映作品

《パノラマ》2014年、カラー、サウンド、7’00”

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