ビデオアートプログラムA第51回 : ピエール=ジャン・ジルー


上映作品について

1960年に結成された「メタボリズム・グループ」。生物学用語で「新陳代謝」を意味するこのグループは、生命が成長、変化を繰り返すように、建築や都市も有機的にデザインされるべきであるという考えの下、画期的な建築設計、都市計画案を次々に発表しました。 《見えない都市#パート1#メタボリズム》は、この革新的な建築動向への一種のオマージュといえます。3DCGの技術を駆使し、かつてメタボリストたちが発案したものの、実現には到らなかったメガストラクチャーを出現させます。実在する建造物と並列することで、現実と虚構とが錯綜する東京を描き出します。私たちにはなにが「見えない」のでしょうか。それが都市計画におけるビジョンなのであれば、メタボリストたちによる斬新な発想は、成長−衰退−再生という有機的なサイクルの下、持続可能な都市を実現する手がかりとして今なお有効なのかもしれません。

ピエール=ジャン・ジルーのInvisible Citiesは、ヴィラ九条山滞在時に進められたプロジェクトです。ヴィラ九条山はアンスティチュ・フランセ日本の5つの支部のひとつで、ベタンクール・シューラー財団の支援を受けています。

ピエール=ジャン・ジル―

1965年マコン(フランス)生まれ。1990年リヨン国立美術学院卒業、1991年マルセイユ・リュミニー美術学院修士課程修了。2016年「Artistes et Architecture」エミリー・ハーヴェイ財団(ニューヨーク、アメリカ)、2015年「パラレルワールド または私は如何にして世界を愛するようになったか」京都芸術センター(京都)など、多数のグループ展に参加。また、2016年「Stations」ズエッカ・プロジェクト・スペース(ヴェネツィア、イタリア)、「Invisible Cities」ル・キャレ(シャトー=ゴンティエ、フランス)で個展を開催。

上映作品

《見えない都市#パート1#メタボリズム》2015年、HDビデオ、カラー、サウンド、11’00”

※6月4日・6月12日は、イベント開催等のため休映いたします。

関連プログラム

2016年6月5日(日)14:00~16:00
アーティスト・トーク

出品作家のピエール=ジャン・ジルー氏を迎え、トークを開催します。今回上映する《見えない都市#パート1#メタボリズム》を含む、見えない都市(Invisible Cities)シリーズ三部作(《見えない都市#パート1#メタボリズム》、《見えない都市#パート2#ジャパン・プリンシプル》 、《見えない都市#パート3#縮みゆく都市》)および現在取り組んでいる新作を上映しながら、制作過程や技法についてお話しします。
会場:当館地下1階ミュージアムスタジオ
※参加無料、事前申込不要、逐次通訳付
※助成:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
助成

51_映像カード_色見本

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