ビデオアートプログラムA第30回:周滔(ジョウ・タオ)

上映作品《ニューヨーク時間》《サウス・ストーン(南石)》について

《ニューヨーク時間》は、ジョウ・タオが部屋の中で腰に玉巻き状のロープをぶら下げ、自分の動きをトレースするように部屋中にロープを張っていくという、ささやかなパフォーマンスを行いながら、日常生活を送る自分の姿をカメラで記録した映像です。軌跡となって視覚化される、作品素材としての身体の動きが、時間の経過とともに緻密なドローイングのように立ち現れてきます。もう一方の作品の舞台は、広州の一角に未開発のまま残る地区「サウス・ストーン(南石)」。ドキュメンタリーのように映し出されるその地区の風景に、真剣な表情の作家本人と友人が登場し、サウス・ストーンに流れる静かな時間と呼応するように粛々と脈絡のないパフォーマンスを行います。パフォーマンスはジョウにとって、慣れない場所と自分との関係を築く手段であるということを、ユーモラスに表現します。

周滔(ジョウ・タオ)

1976年中国、長沙生まれ、広州在住。広州美術学院で絵画、同大学院でミクストメディアを専攻。ドキュメンタリー的な手法で日常を捉えながら、そこを舞台に自身のパフォーマンスを繰り広げ、現実とも非現実ともつかない、舞台のような映像を制作する。2012年、時代美術館(広州)、2011年、クイーンズ・ネイルズ・プロジェクト(サンフランシスコ)などにて個展を開催。また、2011年、第6回クリチバ・ビエンナーレ、2010年、ロケーション・ワン(ニューヨーク)などさまざまなグループ展に参加し、若手中国作家の一人として注目される。

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