これから

特別展
千崎千恵夫 眼差しの奥にむかって

2026年10月24日(土) — 12月13日(日)
左:《層-桃色へ》2013/右:《層-白へ》2012
Photo: Shiigi Shizune

千崎千恵夫(1953–)は東京藝術大学に在学中の1979年にその本格的なキャリアの第一歩を踏み出した広島県呉市出身のアーティストです。1980年代を通して、時に、建築内外の空間を取り込む大規模なインスタレーションを展開しながら「自然と人工」というテーマを追い求めた千崎は、ドイツに滞在中の1990年頃を境に単体の作品のシリーズ、あるいはそれらを構成要素とするインスタレーションによって同じテーマをさらに多角的に探求するようになりました。本展は、この1990年以後に制作された最新作を含む約100点の作品で構成されます。
千崎は「自然」と「人工」を切り離し対立的に捉えるのではなく、両者をひとつづきのものとして捉え、そのあいだに立つ人間のあり様を見極めようとします。そのような彼の眼差しは、広島の街が経験した原爆の惨禍、すなわち自然界の物質に宿る膨大なエネルギーを取り出すという人為がもたらした決して言葉のおよぶことのない重大な事実を知り、その爪痕を目にすることを通して少しずつかたちづくられたものでした。そして今回の展覧会タイトルにある「眼差しの奥にむかって」という言葉には、単にものごとの外形的な表面を見るのではなく、その奥、さらにその奥へと眼差しを送り込むことで対象が宿す不可視の普遍性をも見ようとする作家の意志が込められています。表面的な価値観の違いが容易に分断を引き起こし、あらゆる場所で対立が深まる現代社会の混迷の中にあって、千崎の眼差しはその状況を乗り越えるための道筋を必ずや指し示してくれることでしょう。

展覧会チラシ

《ベクトル(足跡)》1990-91頃
Photo: Sakata Mineo

《アレンジメント(コスモス)》2001
Photo: Sakata Mineo

左:《人為》2019/右:《人為》1992
Photo: Kato Ken

《赤い内部を持つ形》2014
Photo: Shiigi Shizune

「“表現は表面から” 千崎千恵夫、松井紫朗 二人展」(2016、東京画廊+BTAP)展示風景

左:《層-桃色へ》2013/右:《層-白へ》2012
Photo: Shiigi Shizune

〈層-時のカケラ〉シリーズ
Photo: Shiigi Shizune

《Flowing Time》1994

基本情報

会期
2026年10月24日(土) — 12月13日(日)
開館時間
10:00–17:00

※入場は閉館の30分前まで

会場
広島市現代美術館 展示室B-1、回廊
アクセス
休館日
月曜日(ただし11/23は開館)、11/24(火)
観覧料
一般1,100円 (850円)、大学生800円 (600円)、高校生・65歳以上550円 (400円)、中学生以下無料
※( )内は前売り及び30名以上の団体料金
※本展チケットで同時開催中のコレクション展もご覧いただけます
※原爆障害者章、身体障害者手帳ほかをお持ちの方と、その介添者は無料 詳細はこちら


【前売券】
オンラインショップ「339」
※前売券の販売は10月23日(金)まで
※広島市現代美術館の受付でも販売しています
主催
広島市現代美術館
後援
広島県、広島市教育委員会、中国新聞社、朝日新聞広島総局、毎日新聞広島支局、読売新聞社広島総局、中国放送、テレビ新広島、広島テレビ、 広島ホームテレビ、広島エフエム放送、尾道エフエム放送
協力
gallery21yo-j
割引
【文化の日】
11月3日:全館無料

県美×現美×ひろ美 相互割引

イベント・カレンダー

開館時間10:00-17:00
TEL082-264-1121