特別展森村泰昌:なにものかへのレクイエム—戦場の頂上の芸術


美術家、森村泰昌は、80年代より一貫して自らの身体を媒介とし、別の人物に変身するセルフポートレイトを発表してきました。
本展で森村は、60〜70年代の激動の時代を彩った男たち—淺沼稲次郎(淺沼事件)、オズワルド(ケネディ暗殺事件)、三島由紀夫(三島事件)、また、独裁者、ゲバラ、毛沢東、レーニンなど、自ら築き上げた一時代に君臨し、20世紀の歴史に刻まれた男たち、そして、ピカソ、デュシャン、ポロック、ウォーホルなど前世紀の美術界をリードした芸術家に扮し、過去との対話に臨みます。 さらに、第二次世界大戦終戦の1945年に焦点を合わせ、タイムズ・スクエアの終戦記念パレード、硫黄島の星条旗といった有名な報道写真を題材として、現代的な解釈を加えながら20世紀を振り返り、過去の歴史を現代に蘇らせることを試みます。
森村泰昌という一人の現代美術家による報道写真、肖像写真の創造的な再解釈を通して、大きなスケールで20世紀の歴史/記憶を振り返る試みとなる本展は、ジャーナリズムとアート、現実と虚構、過去と現在といった対立的な概念や価値基準に疑問を付し、現代において過去を見つめ直す契機となるでしょう。

森村泰昌(もりむら・やすまさ)
1951年大阪府生まれ。歴史上の人物や映画女優に扮した、セルフポートレイト作品を展開する美術家。1988年、ヴェネツィア・ビエンナーレ/アペルト部門に選出。以降、海外での個展、国際展にも多数出品。また宝塚歌劇のポスターのディレクションやイッセイミヤケのプリーツプリーズ/アーティストシリーズの第一弾をてがけるなど、作品制作のノウハウを活かして、多方面で活躍中。

「森村泰昌」芸術研究所 http://www.morimura-ya.com/

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