特別展第9回ヒロシマ賞受賞記念 ドリス・サルセド展

≪プレガリア・ムーダ≫(部分)2011-2012 Photo:Patrizia Tocci
≪プレガリア・ムーダ≫(部分)2011-2012 Photo:Patrizia Tocci

世界最初の被爆地である広島市は、世界の恒久平和と人類の繁栄を願う「ヒロシマの心」を美術を通して世界へ訴えることを目的とし、1989年にヒロシマ賞を創設しました。広島市現代美術館では、その第9回ヒロシマ賞の受賞者となったドリス・サルセドの受賞記念展を開催します。

1958年にコロンビアの首都ボゴタに生まれたドリス・サルセドは、自国コロンビアをはじめ、世界で横行する暴力や差別などに対して、芸術が強い抵抗の力を持ち得ることを一貫して示してきた作家です。
1980年代後半から、ボゴタを拠点に、サルセドは日常の家具や衣服などを彫刻として再生させながら、暴力による犠牲者の記憶を静かに訴える作品を制作してきました。寡黙でありながら、人を引きつけるその作品は、扱われるテーマを見る者の心に強く訴えかけます。最近では大規模なインスタレーションや都市や建築へ介入するような作品によって世界的な注目を集めています。
日本で初めての展覧会となる本展で、サルセドは展示室全体を死者を悼むための場に変容させながら、再生への願いを込めた作品を展示します。被爆70周年をまもなく迎えようとするなか、人類史上類を見ない暴力がもたらしたヒロシマの悲劇を、これからどのように世界に伝えていくのかを考える貴重な機会となるでしょう。

ドリス・サルセド展 特設ウェブサイト展覧会チラシ(PDF:818KB)

ドリス・サルセド Doris Salcedo

1958年生まれ、コロンビア共和国ボゴタ出身・在住。ボゴタ大学で美術の教育を受けたのち、渡米し、ニューヨーク大学大学院で彫刻を学ぶ。その後ボゴタへ戻り、コロンビア国立大学で後進の指導に当たりながら、制作活動を続ける。 
主な個展に2007年「Shibboleth」テート・モダン(ロンドン)、2010-13年「Plegaria Muda」、Mederna Museet,Malmö(スウェーデン)、Fundação Calouste Gulbenkian(リスボン)ほか巡回。2015年にはシカゴ現代美術館など、アメリカを巡回する大規模な回顧展が開催される予定。
このほかヴェネチア・ビエンナーレ、サンパウロ・ビエンナーレなど、国際美術展にも多数参加している。

ヒロシマ賞について

基本事項

会期 2014年7月19日(土)〜10月13日(月・祝)
開館時間 10:00〜17:00
※7月20日、21日、10月12日、13日は19:00まで開館
※入場は閉館の30分前まで
休館日 月曜日
※ただし、7月21日、9月15日、10月13日は開館し、翌日休館
観覧料 一般1,030(820)円、大学生720(620)円、高校生・65歳以上510(410)円、中学生以下無料
※( )内は前売りおよび30名以上の団体料金
チケットぴあPコード:766-249
前売り券の取り扱い場所一覧
主催 広島市現代美術館、朝日新聞社
後援 広島県、広島市教育委員会、中国放送、広島テレビ、広島ホームテレビ、テレビ新広島、広島エフエム放送、尾道エフエム放送

関連プログラム

2014年7月19日(土)14:00〜15:30
ドリス・サルセド講演会

作家本人が自らの作品について語ります。
会場:地下1階ミュージアムスタジオ
※要展覧会チケット(半券可)


2014年7月20日(日)、9月21日(日)14:00〜15:00
学芸員によるギャラリートーク

担当学芸員による作品解説です。
※要展覧会チケット、申込不要

ドリス・サルセド Photo by Rui Gaudêncio, 2011

ドリス・サルセド 
Photo by Rui Gaudêncio, 2011

《プレガリア・ムーダ》(部分)2008-2010、CAMカルースト・ガルベンキアン財団(リスボン)、Photo by Patrizia Tocci

《プレガリア・ムーダ》(部分)2008-2010、CAMカルースト・ガルベンキアン財団(リスボン)、Photo by Patrizia Tocci

《ア・フロール・デ・ピエル》(部分)2013、Photo by Joerg Lohse

《ア・フロール・デ・ピエル》(部分)2013、Photo by Joerg Lohse

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