作品解説

美術、音楽、映画、パフォーマンス、詩、平和活動など、様々な分野で活躍した作者は、1960年代初めに「インストラクション・ペインティング」と題した一連の美術作品を発表します。これらは、文字によって書かれたインストラクション（指示）を展示することで、人々の想像力に働きかけ、人々が実際に作品の制作に参加することを目的としたものです。広島の母親たちに捧げられた本作では、作者自身の母親への思いが書かれたインストラクションと、訪れた観客の個人的な母親へのメッセージの数々がひとつの大きな壁に展示されました。