Title
「解体」ENS 87002
Artist
金 昌烈
Year
1987
Size
Material
Collection

作品解説

戦後の韓国現代美術において重要な作家の一人に数えられる作者は、1970年代より水滴を描き始め、生涯をかけてその描写を発展させていきました。「解体」シリーズのひとつである本作では、漢字を作り上げる構造が5種類の筆画に分解され、筆で書いたような筆画の滲みと対応するように水滴が配置されています。ここで見られる書の要素は、作者の幼少期に祖父から、漢字の読み書きのために中国で編まれた千字文を学んだことに由来します。また水滴を描くことは、あらゆる思い出を消し去り、透明な無の状態にすることだと語りました。それはしばしば作者自身が経験した、朝鮮戦争の記憶などと結びつけられました。

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